社長挨拶

人材は雇用から活用の時代へ

代表取締役社長

理学博士 大槻 三男

アウトソーシング先進国の米国では、現在の日本が直面している製造業の空洞化という課題を、既に1970年代に抱えていました。その解決のために1980年代にアウトソーシングを経営戦略に取り入れた結果、市場変化に柔軟かつ迅速に対応できる体質へと転換し、以降の経済繁栄を生み出したのです。現在の日本においては、アウトソーシングは単に「単純労働の外注化」ととらえられがちです。

しかしこれは大きな誤りであり、アウトソーシングの本質とは企業の成長を根底から支える経営戦略そのものと位置づけられます。高度情報化や国際化、自由化の流れにより、産業構造や市場環境はかつてないスピードで変化しています。その変化を先取りし、市場機会をいち早く獲得できるような企業組織であるためには、コアとなる戦略的業務に人材を集中させる必要があります。

つまり"最も重要な業務に、最も重要な人材を、最適のタイミングでシフトさせる"ことが求められているのであり、それを可能にするのがアウトソーシングなのです。

企業と人のベストソリューションを提供

終身雇用を前提としてきた多くの日本の企業に対し、その習慣がない米国では、新卒社員を育成するのではなく、即戦力となるキャリア層を中途採用することが一般的です。そして、新卒社員に専門的なスキルやナレッジを習得させるという役割は、アウトソーサーが担うという構図になっています。

一方、日本においても、組織に従属するよりも「個」を重視したワークスタイルを重視し、人材アウトソーシング社員や契約社員など自らにふさわしい働き方を柔軟に求める人が増えてきました。

私たちはいち早くこうした流れに着目し、アウトソーシングによる人材活用という事業分野で長年培ってきた経験をもとに2001年に新会社を設立いたしました。今や人材は、資源(リソース)ではなく資本(キャピタル)であり、外部からの有効な調達や柔軟な流動が必要とされています。こうした視点から、株式会社イーテックでは21世紀型労働市場の創出を通じ、企業にとって最適な人材アウトソーシング戦略をご提供いたします。私たちの取り組みに、ぜひご期待ください。