人材は雇用から活用の時代へ
代表取締役社長
理学博士 大槻 三男
アウトソーシング先進国の米国では、現在の日本が直面している製造業の空洞化という課題を、既に1970年代に抱えていました。その解決のために1980年代にアウトソーシングを経営戦略に取り入れた結果、市場変化に柔軟かつ迅速に対応できる体質へと転換し、以降の経済繁栄を生み出したのです。現在の日本においては、アウトソーシングは単に「単純労働の外注化」ととらえられがちです。
しかしこれは大きな誤りであり、アウトソーシングの本質とは企業の成長を根底から支える経営戦略そのものと位置づけられます。高度情報化や国際化、自由化の流れにより、産業構造や市場環境はかつてないスピードで変化しています。その変化を先取りし、市場機会をいち早く獲得できるような企業組織であるためには、コアとなる戦略的業務に人材を集中させる必要があります。
つまり"最も重要な業務に、最も重要な人材を、最適のタイミングでシフトさせる"ことが求められているのであり、それを可能にするのがアウトソーシングなのです。